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今回はガイドさんと歩いた中から、泉源をピックアップしてみたいと思います。
兵庫県には火山帯がありません。
なぜ温泉が湧き出ているのかというと・・・。
有馬の温泉は太平洋の海水がマントルに熱せられて600万年の年月をかけて有馬に湧出しているとのこと。
有馬の温泉には環境省が療養泉として指定している9つの主成分のうち、なんと7つの成分が含まれているとても珍しい温泉。
海水が熱せられているので塩分や鉄分を多く含んでいるのが特徴です。
有馬温泉は硫黄も酸も含まないので、上がり湯をかけないでそのままお風呂から上がっても大丈夫。温泉の効能がしっかり体に効きますよ。
ただし、金泉は肌の弱い人には刺激が強いので、軽く流すのが良いとのこと。
お肌に自信のあるひとは温泉の効果が半減するのでそのまま流さないほうがおすすめです。
有馬の温泉7つの主成分とは
- 単純温泉
- 放射能泉
- 鉄泉(含鉄・銅泉)
- 硫酸塩泉(石膏泉・芒硝泉・苦味泉)
- 塩化物泉(食塩泉)
- 炭酸水素塩泉(重曹泉・重炭酸土類泉)
- 二酸化炭素泉(炭酸泉)
有馬温泉のお湯は高い治癒力や美肌効果が期待できる素晴らしい温泉です。
秀吉公も有馬温泉をとても気に入り何度も訪れています。
「太閤の湯殿館」では震災後に発掘された秀吉とねね様が使っていた温泉跡も見ることができます。
有馬温泉の歴史を知ることができますので、立ち寄られるのをおすすめします。
有馬の泉源めぐり
天神泉源
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:98.2℃
天神泉源は「天神社」菅原道真を祀る境内にあります。
有馬の温泉地は、過去に水害や落雷による火災などで大きな被害を受けたため、災除け、鬼門払いの神として「天神社」が建立されたとあります。
天神泉源は鉄分と塩分濃度の高い茶褐色の「金泉」。
今も98度のお湯が湧き出ており、シューシューと煙が上がっています。
この「天神社」は湯本坂の小道を入ったところにあります。
(赤いポストが目印。ここを入ります)
ちょっと寄り道して見る価値ありですよ。
天神泉源のパイプに付いている白いのは、結晶化した食塩です。
ガイドさんが舐めてみてとおっしゃるので、綺麗なところを少し舐めてみました。
塩なので当たり前ですが、塩っぱかったです。
妬泉源(うわなり)
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:93.8℃
妬泉源は細い路地を入ったところにあります。
元々は、路地の入り口にある神社のところから湧き出ていたらしいのですが、今は路地の奥に移動しています。
妬泉源は、美人がこの泉源の前を通ると嫉妬してお湯が吹き出したとか。
面白いですねー。
もくもくと煙が上がっていましたよ。
妬泉源の隣にはハンバーガーなどが食べられる小洒落たカフェとおみやげ物屋さんがあります。
極楽泉源
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:94.3℃
ねがい坂、「銀の湯」近くにある極楽泉源。
太閤秀吉が造らせた湯殿へ金泉を送っていたといわれる泉源。
「願いの湯」と呼ばれていました。
御所泉源
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:83.5℃
御所泉源はねがい坂の途中にあり、坂の上から見下ろすことができます。
この御所泉源から各旅館に温泉を供給されているとのこと。
湯量がたっぷりあるのですね。
炭酸泉源
【銀泉源】
泉質:単純二酸化炭素泉
温度:18.6℃
ここは良質な炭酸水が湧き出ています。
この炭酸水を使い日本初のサイダーが製造されたそうです。
炭酸泉源では飲むことができますので、ぜひ味見をしてみてくださいね。
ちょっと鉄分の味がします。
便秘や消化器系の疾患に効果があるとか。
残念ながらここの泉源は今は湧いていません。
有馬温泉 ぶらり散歩。炭酸泉源広場では炭酸泉を飲めます。炭酸泉の味は・・・。
↑↑↑ よければこちらも見てみてね。
源泉巡りをしながら、ショッピングや食べ歩きをするのも楽しいと思います。
有馬のお散歩を楽しんでくださいね。
有馬のボランティアガイドについて
有馬温泉観光協会公式サイトにボランティアガイドのリンクが貼られています。
そこから有馬温泉ボランティアサイトの申し込みサイトへ行けますよ。
ガイドさん1人3,000円です。
歴史や泉源などのお話を聴きながらゆっくり有馬温泉を歩くのも楽しいです。